真の箱を得たFE83-Sol?

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RF254エボルチオは昨年のStereo誌の自作スピーカーコンテストに出したものですが、
自分なりに理論と設計に拘ったバックロードホーンです。
M800という付録ユニット専用に作った当初は高音質な音がしていました。

ところがコンテストに向けて、エージングをしているとユニットが豹変。
繊細な透明感や奥行きは後退し、腰の重い平面的な音へと変わったように思います。
コンテストでは展示のみの出場でしたが、今思えば当然の結果だったのでしょう。
それでも、このデザインには判断しがたい違和感がありました。

ところが、落ち着かないカラーリングだったFE83-Solをマウントしてみると、あら不思議。
ピッタリとマッチしたような気がします。
音もまるでFE83-Sol専用に作ったかのようなウェルバランス。
FE83-Sol専用に、一から作ってもここまで行かないかもしれないと思うほどです。

しかし今回不思議に思ったことはFE83Eの低音能力です。
明らかに質感が高く40Hzまでしっかりと再生する性能の高さは、
何処が違うのだろうか。ボイスコイルが違うのでしょうか? 
疑問は消えません。
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FE83-Solをエボルチオに入れてみた!

マコレから外したFE83-Solをどうするか思案していたのですが、
昨年のコンテスト機『RF254エボルチオ』もその後手つかずでした。

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箱の設計を見ると、何とかマッチしそうなのでユニットのM800を外してFE83-Solに換装してみることに決定。
しかしM800はバッフル開口が少し大きく、そのままでは空気漏れを起こしてしまいます。
新たなバッフル追加ではデザイン的にも問題があるので、
ここはエポキシ粘土で加工をすることにしました。

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開口直径79mmから73mmに縮小です。

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エポキシ粘土を木口に擦り付けるようにしっかりと盛りつけて、
柔らかいうちに盛り上がりをナイフで切り取ります。

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ユニットはどちらも対策していますが、比べるとM800改(右側)は、やり過ぎの感じか(汗)。
エポキシ粘土が完全固化したところでFE83-Sol改をハンダ付けし、早速試聴です。

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良い感じです。
マコレの箱で感じた癖のようなモノは感じません。
音域バランスも良く、低域の繋がりもスムーズ。
最低域はマコレ83Eほど伸びてはいませんが、この箱にはベストのユニットに思えてきました。

見た目の色合いもM800よりマッチしています。
ただ低域の質感はマコレ83Eには遠く及ばない感じです。

個人的主観ですが、歴代FE83の中で最も低域の質感が高いのは83Eで
83Enも83-Solも低域は甘く異質な感じ。
83Eは超低域まで質感が揃っているように思います。

やはりマコレのドライバーはFE83E

RF246マコレのユニットをFE83solに交換して数ヶ月聴いてきました。
しかし何かしっくりと来ません。
華やかなのですが、バランスがいまいちで感動がない。
Sol特有の音というか、何かしらの癖も感じます。
FE83Solに施した対策が良くなかったのでしょうか。

どうにもエージングのせいではなさそうなので意を決して、
元のFE83Eに戻すことにしました。

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右側が取り外した83Sol改で左側がオリジナルの83E改です。
83Solのマグネットがやや大きいのですが、対策した内容はほぼ同じ。

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入れ替え後の姿を見ると、色的にやはり黒い方がマコレには合います。

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試聴はCA-S10で行いました。
音が出てすぐに納得。やはりこの音でなくっちゃマコレじゃない。
低域端も深く力があり、高域にかけてもバランスが良くフラット。
音色に統一感があり、音場も自然。全域に奥行きと広がりがあり分解能も高い。

そしてこれはCA-S10の力かもしれませんが、ボーカルのピークが綺麗。
オーバーシュートしてやや歪む感じがあるFEの癖が強力に制御されています。
しかも甘さはなく繊細で鮮烈。
低域の制動力はCA-S3と似ていますが、静寂さというかSN比の良さなのか、
透明感が高いように感じます。

マコレはやはりFE83E改で決まり。アンプはCA-S10が良い様です。

ついに憧れのCA-S10入手

以前から気になっていた
フライングモールの高出力ブリメインアンプCA-S10(写真下)と
上に乗っているのが小型プリメインアンプCA-S3(リビングにあるのが一号機で、これは2号機)です。

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一時期CA-S3を3台持っていたのですが、
改造していないノーマルなCA-S3を元手にして出し、今回 CA-S10を入手しました。
デザインは一緒です。大きいと云ってもA4サイズよりも幅は短く、コンパクト。
重さ4kgですが、その半分はキャビネットが占めている頑強な機体です。

実は先月購入したものが故障品であったため返品返金して貰い、
別件で購入した2台目のCA-S10なのです。
これはコンディションが良く、長い付き合いになりそうなので、早速手入れをすることにしました。
出力100Wのモノーラルユニットが2つ並び、その前面にプリアンプが並んでいます。

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このプリアンプが意外と優秀で、しかもプリアウトがあるので気に入っています。
3系統のライン入力を接点無しで切り替えられるロジック回路搭載の無接点回路構成
が売りの一つですが、実際は接点だらけ。
上の画像も、すでにジョイントレスの省接点処理を行った後の姿です。

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一見変わっていませんがよく見るとジョイントの内ソケットが無くなってハンダ付けが見えます。

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取り除いたジョイントソケットをよく見ると茶色にくすんでいる部分があります。
これはジョイントから火花が飛んでいた証拠で、これらがいずれ故障の原因になります。
スイッチング電源周りに、この茶色のくすみが多く、かなり無理をしていたようですが、
これで完全な無接点アンプとなりました。

くれぐれもこれは改造ですので真似はしない様にして下さい(結構多くて大変でした)。

作り置きしたP800でBS

P650のBSで味を占めたので、眠っているP800にも箱を作ってみることにしました。
材料は桧の無垢材と行きたいところですが、サイズ的に集成材しか見当たりません。
100×910×12mmを2枚購入して、手作り製作。

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バッフルと背板は板厚2枚分の長さを足した寸法(高さ)で切り出し、残りを4等分、余りなし。
今回も電機工具は一切無しで、製作を楽しむ企画です。

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手鋸で垂直に切り出す自信はないので板を当てがっての切り出し。
丸鋸盤を使えば5分程度の作業ですが、スコヤを当てながら小1時間。

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それ以上時間がかかったのがユニット取り付け穴とバスレフポートの切り出しです。
手回しドリルと引き回し鋸を駆使して何とか終了。
電動糸鋸を使えば10分で綺麗に終わるはずです。

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ハタガネの数は限られているのでゆっくりと組み立てます。

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ターミナルのベースには今回もローズウッドを使い、
紙パイプのダクトまわりにはテーパーを付けてみました。

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ユニットは強度を上げて空気抵抗を改善した、
高SN対策に、フェルトをマグネット背面に貼っています。
吸音材としてはこのフェルトのみ。

天気が良いのでオスモカラーも良く乾き、早速試聴。

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思ったよりも低音端が良く出ます。
高域もP650よりも出ます。ややシャクレを感じますが、全体はワイドレンジでバランスが良くキレが良い。
明日のオメガの例会でも鳴らしてみます。

時代を作ったAIWAのもの作り

このAIWAのSC-E20はキャリーコンポの一部として構成されたものだったので、
野外使用に耐えるしっかりとした造りになっています。

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しかし前面グリルのパンチングメタルは音質に影響がありそうですし、
バスレフダクトのダストネットも出来れば外したいところです。
ということで8本の木ネジを抜いて裏蓋を外してみました。

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流石、AIWAの仕事は丁寧です。ユニットはまずインナーバッフルに前面取り付けして、
それをメインバッフルに後面取り付けするという2重合わせ構造のようです。

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内部の四隅にあるナットで固定してありますが、
その後でベニアの三角チップを貼って補強してあり、
この木片を剥がさないと分解は不可能です。

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メーカーとしてはユニット交換する気は無かったのか、
少々では壊れないという自信なのか判りませんが、
いずれにしても手抜きをしない堅実な造りはAIWAのもの作りに対する姿勢を表していますね。

子どもの頃から「ラジカセはAIWA」と機能と信頼感で親しんできましたが、
それはこんな裏付けがあったからなんでしょう。

結局そのまま元のように戻しましたが、
新しい箱を作るにはこの箱を壊すことになるので、よほどしっかりと良いものを作らないといけません。
当分このままになりそうです。

原点回帰

職場が転勤となり、忙しい日々が続いていましたが
漸く職場の引っ越し荷物も片付きました。
かつての懐かしい職場に帰ってきたのですが、そんな折
オークションでやっと手に入れたのがこれです。

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AIWAのSC-E20です。
大事なのは使われているユニットで、知っている人はご存じのアイデンAF-50PのOEM供給品です。

このユニットは三洋にも供給していますが
実際に私が使っていたのはAIWAのSC-45で、最初はラジカセに繋いで使用。
それを、学生寮を出たのを切っ掛けに自作バスレフエンクロージャに換装、
やがて自作BHへも搭載した、私が愛した初恋のユニットと云うわけです。

これがもともとアイデンのユニットであることは後から知ったのですが
AIWAでは、その他SC-47にも使われ、これらのユニットが今でもネット上で大人気。
オークションでは高値が付きなかなか落札できない状態が続いていますが
今回やっと手に入れることができたわけです。

このエンクロージャでは本領発揮は無理ですが
それでも嘗てのJBLの様なキレの良さと中・高域の定位の良さを感じて、懐かしい。
そのうち専用のバスレフをつくる予定です。

今年のクラフト計画は…

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Stereo誌4月号の付録に
『究極のオーディオチェックCD2017』 が付いていたので迷わず購入しました。

といってもじっくりと聴いている時間は今はないので感想は後日です。
さらっと本誌をめくってみると今年も「工作人間」募集の告知記事があります。
その中で、昨年応募した私の『ハーツフィールド・ナノ』の製作画像に目が止まりました。

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毎年、告知記事に載せてくれている様でなんだか嬉しいですね。
もう一つの告知はスピーカーユニット付録のMOOKの発売についてです。
スピーカーコンテストについてはまだ何も告知はなく、有るのか無いのか…
はっきり言えない大人の事情もありますね。

オメガの例会から再考する

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(↑河野技研さんのノラーリ?)

忙しくてブログは放置状態。

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今日は先月26日の「第103回オメガの例会」を振り返っています。
(それにしても良く続きます)
発表のすべてを撮っていたつもりでしたが、
今回もやっぱり撮り忘れのミスをしていて申し訳無い気持ちです。

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2回目の参加の北山さんは遠方からの参加、その探求心が凄くて今回も勉強になりました。

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有り難いことに、stereo誌のコンテストで実物を見てから音を聴きたい
と思っていた「つづら」というBHを発表。
私のコンテスト機の「エボルチオ」とならし比べができる機会となりました。

仕上げが美しく、ピラミッドを縦に伸ばしたような外観ですが、
この中に左右小刻みに折りたたまれた長いホーンがあるので、製作の難易度はかなり高いのです。

自分も考えたことのある構造ですが、製作の難しさから断念していました。

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私のエボルチオよりもホーンは長いのですが、カットオフ周波数が少し高いので能率も高く、
その性で吸音材をスロートに仕込まれているそうです。
BHの癖は無くなっていますが、もともと平行面の無い構造なので、
吸音材に頼らず、ホーンの開口付近で制御した方が良いのではと感じました(個人的見解です)。

しかし空気室の対策は万全で、濁りのない中高音が魅力。エボルチオとの比較で、吸音材が、
どう音を変えるのかの勉強となりました。
もっとBHに適したユニットを料理しないとこれらの大きさを活かせないし、本領発揮しない。
そんなことはみんな判っているのですがね。

そんな思いが強まったのは、エボルチオの前にP650のミニバスレフを鳴らしたとき。

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このちっちゃなバスレフがバランス良く浪々と鳴ります。
もちろん手抜きせず、きっちりと作りましたが、設計された方の手柄でしょう。
このユニットならこの箱でベストではないかと思わせてしまうほど楽しく表現してくれます。

以前このP650で作ったBHRF241 コロと比べて自分はこのミニバスレフに魅力を感じます。
(そういえば「コロ」はまだ、『ゆらぎ組み立て法』を考案する以前の作品でした。)
このミニバスレフに愛着が湧いてしまったので名前を付けてやろうかな。

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たまにはBSもいいな P650BS完成!

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無垢板らしさを出したいけど、白木っぽいのは嫌なので、
オスモクリアーの上に水性ステインを塗っています。
前回と同じチーク色ですが、容器を振ってよく混ぜると赤みのある色に。
私の使い方が悪かったのですね(汗)。
その上にもう一度オスモカラーのノーマルクリアーを塗って6日経ったところです。

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P650を背面取り付けするには、表に出ないネジの長さが大切で、
あり合わせの小さいネジでの取り付け。

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表は隈取りしたような面構えになりました。

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バッフルに配線をハンダ付けして組み立て。裏板は木ネジ8本で固定します。
最初は吸音材無しで試聴。

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かなり良い感じですが、背面ダクトからの中高音が少し気になるので、
ダクト先のユニット磁気回路背面にフェルトを丸く切って貼り付けてみました。
これはダクトのハイカットに良く効きました。P650ってバランスの良い音なんですね。

BHでコンテスト機を作った時は低音の制御で苦労しましたが、
やっぱりバスレフ向きだったようです。
プロフィール

アールefu

Author:アールefu
バックロードホーンに魅せられた自作歴30年のクラフターです。
低コストで高音質な音をリビングで楽しむために日々取り組んでいます。

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