P800の新作BHの印象

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先日の日曜日は定例のオメガの会でした。
そこの広い会場で私の新作BHをみなさんに試聴していただく大切な機会を得ました。
今まで何度も予想外の鳴り方をしてきた私のBH達ですが、この新作は少し違っています。
この会場は何かしらBHの癖を強調してしまうところがあり、自宅では僅かな癖だったのに、ここに持ち込むとどうにもボロが出ることが多かったのです。しかしそれが現実かもしれません。
しかし、この新作BHは自宅とほぼ同じイメージで鳴ってくれた。

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欠点が見つからなくて、「いうことがないですね」という評価も頂きました。とりわけ抜き出た特徴もないとも言えますが、このstereo誌7月号のおまけユニットが、BHでも上手く料理できたことを、素直に喜んでいます。
外観のポイントはこのサイドボードですが、震災が影響する前から、このような美しい檜合板は一般には手に入らず(ここ広島では…)、2年前に自作仲間のお陰で手に入れた合板の最後の残りを使いました。今回はその巨匠(kenbeさん)も使っていらっしゃるオスモカラーという塗料のノーマルクリアーを使ってみました。これは手軽で素晴らしい塗料ですね。また別の機会に詳しく紹介しますが、木目が非常に美しく仕上がります。感謝の思いを込めて側面姿だけですが、コンテスト前にアップしてみました。
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昔憧れたリボンツィーター

廃棄されたパイオニアのスピーカーS-933からもぎ取ったユニットは3WAYで、このツィーターもそのひとつ。
これはPT-R7Aと同等のものらしいのですが、30年前の自分には超高級品として手が届かないものでした。今でもやっぱり高級品なので、壊れていなければ大変ありがたい。大きくて重いのでなかなか職場から持って帰れなかったのですが、今日になってやっと試聴することができました。

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とはいっても単体で鳴らすだけですから、ローカットもせず、大胆に繋いでみます。
高音のみのソースを小音量再生するだけならなんの問題もないでしょう(笑)。
ということで〝寺島靖国プレゼンツ For JassAudio Fans Only Vol.1〟の最後の14曲目「エリンハリ・エクスプレス」で確認しました。16ビートの長いイントロをライドシンバルだけで打ち鳴らしている曲で〝等身大のシンバル〟が聴こえるという優秀録音です。
予想通り綺麗に鳴ってくれました。1本だけでは音像に成りませんが、JA-0506のようなホーンツィーターとは少し違った滑らかな印象で、超高域までフラットに延びきった様子は感じることができました。
能率は96.5dBしかないので、残念ながらメインスピーカーには使えませんが、そのうち何かに使えそうです。

純ベリリウムの音

職場で廃棄になったスピーカー〝Pioneer S-933〟からユニットだけを頂きました。
このミッドレンジは純ベリリウム振動板を採用した6.5cmドーム型スコーカーです。
さすがに30年も経っているので両チャンネル共に切れていましたが、何とか音が聴きたくて分解修理をしてみました。

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このユニット、片方は既に修理の痕跡があり、構造上弱い部分があるようです。
ボイスコイルからの引き出し線が綿糸線ではなく、リボン単線なので振幅時にはストレスが発生していたようで、ここの繋ぎが切れています。
このリボン線とコイル線を再度ハンダ付けして、接着剤(stereo誌の組み立てキットP800の余り)で補強しました。リボン線の位置を少し変えながら何とか一本は修理出来ましたが、本当は綿糸線の方が良いでしょうね。
もう片方は無理で、諦めました。
直った1本を試聴してみました。
安全のため、全域のフルレンジ入力では小さな入力しかできませんが、なるほどベリリウムらしい(?)音がします。ヤマハの1000Mを思い出しますが、制動の効いた素直でフラットな印象です。高域は余り出ないので、やはりミッドレンジ以外には使えないようです(これでBHをなどと良からぬことを考えていました…笑)。
6.5cmという口径と、どでかいリング状の磁気回路が魅力なんですが、1本だけでは用無しです。

どなたか、欲しい方がいらっしゃれば、2本まとめて差し上げます。(誰もいらないか…)

新作BHの音

 お盆休みで、しばらく家を空けていましたが、また改めて新作BHの音をじっくりと聴いてみました。

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不思議です。嘗て無い経験をしています。
吸音材が無しでも付帯音がないBHの音。
試作をしたわけでも、別の箱で音を確認したわけでもないのですが、
何故か今回は一発で狙った以上の音が出ています。
経験上、BHはいつも癖がつきまとい、完成してから後が大変なんですが、こんな事もあるんですね。
試しにいろいろといじってみると音は良くない方向に変化します。
いつもやっている空気室の縮小実験では、音量が上がり、歪みっぽいややハイ上がりになり、
350gのカウンターウエィトを付けると音量が上がり、ハイスピードになるが、あちこち癖が出て、ハイ上がり。
磁気回路にネオジムマグネットを着けてみると、何か無理をしているような、コーン紙がムービングエリアからはみ出したような、どこか落ち着かない、右上がりの音になりました。
結局何もしない方が一番良いのです。
しかし、これからどんな変化が起きるのか、このままなのか…。
今回は『ゆらぎ組み立て法』の効果が一番大きいように思います。
前回の『ゴード』では65%くらいを適当にやってみましたが、この新作では95%以上取り入れています。
最大ゆらぎ幅が12mmで、つまり板厚1枚分のずれ。これが良かったのかもしれません。
しばらく鳴らし込んでみます。

見映えの良いグリル

音の良さと見映えの良さの両方を備えたグリルは難しい。
でも、簡単に付けたり外したりできるグリルなら、あまり神経質にならなくても作れます。

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ここ数年はマグネット着脱式のグリルを作っていますが、100円ショップで買える10個入りネオジムマグネットが便利です。プラスチックの皮を砕いて、中身だけを使っていますが、かなり強力で、ユニットの固定木ネジにカチッとくっつきます。バッフルに余計な穴を空けることなく使えることが良いわけです。
ネットはこれも100円ショップで買った衣装袋を切って使いましたが、通気性が良く丈夫で、一見金属っぽく見える優れものです。 コロとゴードにも使いましたが、まだあまり減っていない、結構大きな袋です。CPは抜群ですね。

新作BHの外装デザイン

 連日のこの暑さで塗装はあっという間に乾いてしまい、塗装は順調に進むのですが、新作制作で足を引っ張っていたのは、ユニット周りのデザインです。

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ユニットの角形フレームは45度回転させることで個性が出せますが、それだけではなく、バッフル面の強度のある部分にねじ穴が位置するという利点もあります。しかし貧弱なフレームに、せり出したエッジでは、何らかのグリルで前面を保護してやりたくなり、そのデザインで悩んでいました。

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意味なくやり過ぎて目立ってしまうと音が負けてしまいますから、程々にしておかないといけません。
悩んだあげく、前作のゴードと同じデザインで、まとめることにしました。

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底面開口のホーンベースも前作ゴードに似ていますが、今回は徹底的に平行面を排除するために対向面の傾斜化に取り組んでいます。『ゆらぎ組み立て法(ファジー組を改名)』で約80%の平行面を排除し、残る平行面も、削ったMDFで対策し、トータル95%以上を不対面化できていると思います。この『ゆらぎ組み立て法』は企業秘密なので(もうバレバレですが…)詳しくは説明できませんが、今回は最大ゆらぎ幅を12mm(つまり板1枚分の厚み)としてみたところ、中々よい感じに作用しています。吸音材ゼロでも最初から付帯音を感じない音が出てくれました。

10年目のメインスピーカー

10year

 気がつけば早いもので、我が家のリビングにFE208ESのBHを導入してから10年が過ぎました。
まだ新築の香りのする中、友人と2人がかりでエンクロージャを運び入れたのが、懐かしく思い出されます。大きいのと重いのでユニットは別々にして、この部屋で組み上がり、そのまま此処に居座っています。
ユニットのFE208ESは元々10.5kgで、それに最初から2.3kgのカウンターウェイト(鉛)を付けていたので、取り付け作業は大変で、その後何度かの調整と改造の度に怖い思いをしてきました。
詳しくは旧HP旧RF製作所のリビングオーディオ
に掲載していますが、設計から妥協なしでじっくりと造り上げたものなので、未だに不満も無く、メインの座に君臨しています。初期から比べると、見かけは同じでもユニットと空気室は大きく変わり、進化・成長してきたわけで、この部屋の住人のような存在になっています。このスピーカーに教えてもらったことは数多く、今日は感謝の気持ちで音楽に浸ってみました。

狙いは的中

新作の本体は組み上がり、ユニット(P800)をつけての試聴ではバランスが良く、第一印象としてはとても良い感じです。
いつものパターンでいうと、癖のある中低域が気になるところですが、今回は意外と素直。低域はややおとなしい方ですが、これから徐々に出てくると思えば、バランスはとても良い。マルチスロートは成功したようです。ただドラムスのアタックが、やや弱く感じるのはユニットの特徴なのかもしれませんが、調整が上手くいくかどうかは判りません。

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というわけで、すぐに塗装に取りかかります。
戸外でいつものスプレー塗装ですが、ユニット穴はくりぬいた板をはめて蓋をします。
私の場合、このくり抜きは、糸鋸を使います。もと通りの位置だと抜け落ちるのですが、下手に歪んだ丸なので、ちょっと回せばきっちりと嵌ってしまう訳で、下手が幸いしています(笑)。 おっと ショウリョウバッタの子供がとまっていますね。
プロフィール

アールefu

Author:アールefu
バックロードホーンに魅せられた自作歴30年のクラフターです。
低コストで高音質な音をリビングで楽しむために日々取り組んでいます。

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