FE83En整形治療プロジェクト

ものづくりの修業は〝修理〟にある
これは私の好きな言葉です。

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このちょっと困った姿になっているFE83Enを
出来るだけ元に戻してやろうというのが今回のプロジェクト。

以前FE103Eを直した経験があるのですが、完璧には直りませんでした。
もちろんこのユニットは修理に出せば直してもらえるはずですが、
あえて挑戦することに意義があります。

センターキャップの凹みが最初の傷で、
それを直そうと掃除機で吸って、出来た傷が周りのコーンに残るシワの様です。
失敗していても、この直そうと挑戦したことに意義があるのです。
とはいえ、お借りしたものなので慎重に作業を進めます。

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紙とはいえ、基本は衣類と同じ様に湿らせてアイロンをかけるという方法をとります。
まずセンターキャップの凹みに筆で水を塗り、湿らせます。
針を使って凹みを引っ張り出しますが、
曲面が急なのと時間が経過しているせいか、思うように引っ張り出せません。

何とか出せましたが、元の形にはならず、これが限界でしょうか。
次にコーンのシワにも筆で水を塗りシワを取ります。
時間を置き、少し乾いた頃にアイロンを当てて表面を整えます。
今回はグルーガンと銅板で伸ばした半田ごてを用意しました。

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グルーガンはホットボンドを抜いて、きれいに拭き取り、空撃ち状態で使います。
口金の熱い部分が丁度アイロンの温度に適していますので、
これでコーン紙を優しく撫でていきます。
届かない部分には、銅板を巻いて温度を下げた半田ごてを必要に応じて使います。

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これで周囲のシワはほぼ消えましたが、センターキャップは今ひとつですね。
惜しいですが、これが限界のようです。
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〝ペリスコープ〟の音をどうまとめるか

〝ペリスコープ〟(写真左)を最終的な音の着地点に迷っています。

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小型モニターのリファレンスとして、またオーディオ特性的にもしっかりとまとまりがある〝マコレ〟(写真右)、音楽的に魅力たっぷりで、感情豊か、長時間音楽に浸れる〝エクシード〟(写真中)です。
好みの問題もありますが、〝ペリスコープ〟の魅力は中低域のスピード感と広い音場です。
しかし何か魅力が足りません。
さて、どうしたものでしょう…

FE83Enとスキャンスピークの違い

FE83Enの〝ペリスコープ〟(写真左)を聴き飽きてきたので、
スキャンスピークの〝エクシード〟(写真右)に戻してみます。

DSCN2830.jpg

音が出た瞬間に違いが分かります。
静かなんです。

音が寂しいとか、高音が出ないとか、
音が少ないとかいったものとは全く違います。
単純に歪みが少ないだけでもありません。
決してフラットではないのですが、非常に魅力的な音です。
そして、ボーカルの生々しさが全然違う。

スキャンスピークは手に取れるくらい強い存在感を持って、
空間にボーカルが定位し、前後の位置まではっきりと分かります。
音場の骨格がしっかりとしていて自然な配置を感じます。
今まで自分が気にしていた、フルレンジの歪み特性とは少し違った所で、
勝負をしている感じです。

この違いに近い経験としては、アンプの省接点化や
パワーアンプの電源をSBD(ショット・キー・バリアー・ダイオード)に換装したときの違いに似ています。
どうやら位相特性の違いの様に思います。

フルレンジは多かれ少なかれ分割振動をしていますが、
スキャンスピークの場合、
音楽の大事な部分の位相が綺麗に繋がっている様な印象です。
それが原因で、
中域から高域にかけてFE83Enでは、混沌としたものを感じるようになりました。
もちろんFE83Enだけを聴いている分には気がつかなかった事かもしれませんが、
一度スキャンスピークを味わってしまうと、もうダメです。
どうしてもFE83Enが歪みっぽく聴こえてしまいます。

残念なことに、この位相歪みのようなものは、
旧型であるFE83Eよりも増えていると感じるのは私だけでしょうか?…。

メインスピーカーで耳直し

チャンスが無くてなかなかブログに書けなかったのですが、AUDIO BASIC vol.64
の付録CDが気に入っています。
今日はメインスピーカーで思いっきり鳴らしてみました。

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この付録CDの素晴らしいところは、
まずハイカットやローカットのフィルターをかけずに録音されているところです。
とくに凄いのが、ローエンドのレベルです。

指揮者を入れて57名の吹奏楽団で、実績のあるハイレベルな演奏です。
中規模なホールでの録音ですが、実にバランスが良く音が広がり、
ホールの客席中央で聴いている感じが良く再現されます。

バスドラムなどの低音楽器のアタックが壮快で、
ffの大音量時にホールで感じる、ゆらゆらっと揺れる圧力感がそのまま再現されます。
もちろんスピーカーを初めとする再生機器に余裕がないと、こんな音は出ないと思いますが、
幸い低域まで100dBに近い能率を持つBHなので、
プリアンプのボリウムも10時位で実音量が再現できました。

IMG_1772c.jpg

しかしここはリビング。
それが限界で、これ以上上げると色々なものが悲鳴を上げ始めて騒音となってしまいます。

パワーアンプの電源回路をSBDに変えてから、特にこの超低域のスピード感が本物っぽく響く様になりましたが、これが大型ウーハーだったら、ここまで大音量は出せないかもしれません。
たぶんこの音量になる前に物理的な振動のせいで、騒音だらけとなるのではないかと。

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20cm・15gの振動板一発のBHだからこそ、
このリビングでも大音量が出せるのだと思います。

FE83Enの音質は…

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10日間〝ペリスコープ〟で鳴らしてきたFE83Enの印象をまとめてみました。
まだまだエージングは終わってはいませんが、
FE83Eの〝マコレ〟との比較で色々と分かってきたことがあります。

まず、中音の能率が高いのではないか。
少し音が甘口になり、歪み感はさらに小さくなったようです。
高域端は、良く聴くとスッキリ伸びているのですが、
中域の能率が高いせいか、延びきった様には感じません。

音は明るく軽く、高域と同じように低域もそれほど伸びは感じませんが、
中低域のアタックにはキレがあり、小口径とは思えないパンチ力と抜けの良さがあります。
同じBHですが、構造上の違いも大きく影響して、同じFE83とは思えないほど違います。

この違いは、箱とユニットの両方の違いなので判断は少し難しいです。
判断にはもう少し時間がかかりそうですね。

〝RF243ペリスコープ〟の調整?

狭い事務所(3畳の書斎)に強引に
〝エクシード〟と共に〝ペリスコープ〟を入れて再調整です。

この部屋には、やはり〝エクシード〟がお似合いで、
定位置に収まると〝ペリスコープ〟は良い場所がありません。
試聴ポイントをずらして聴くことになりますが、これで調整していきます。

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昨日の〝エクシード〟の調整法を〝ペリスコープ〟(写真の両端)
にも試してみようと思います。
基本的に空気室やスロート形状が〝エクシード〟と同じなので、
MDFで作ったチップでスロートを狭める実験をしてみました。

DSCN2802.jpg

〝ペリスコープ〟のスロートは16mm×16mmが4つなので、
幅16mmのチップ(6mm厚)を数個用意しました。
手始めに、2カ所に調整チップを填めてみての試聴です。

これはダメです。
〝エクシード〟の時とは真逆の反応です。
中域にピークが出来て、中低域にディップが生じる感じです。
ユニットの違いはこんなにも影響するものなんでしょうか。

FE83Enの計算値では6.73c㎡ですが、
〝マコレ〟に習って約1.5倍の10.24c㎡で設計しています。
FE83EnはQ0が上がっているので〝マコレ〟の12c㎡よりも絞っているのですが、
もしかしたらもっと広げた方が良いのでしょうか。

それより何より、鳴らしていたら音が変わってきました。
どんどん良くなっています。
どうやらエージング不足だったようです(笑)。
あれこれとつつく前に、まずしっかり鳴らしていこうと思います。

〝RF295エクシード〟のスロート縮小

スキャンスピークのマウントは3つネジですから、あまり何度も外したくはないのですが、
初公開の対策ユニットです。
とてもスキャンスピークとは思えない厳つい姿になっています(汗)。

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マグネット裏にスタビライザーを付けたのですが、
ブリージングホールを潰さないように考えてこんな形になりました。

最初はドーナツ型のインゴットを考えていたのですが、上手く型が作れないので、
釣り用のオモリをドーナツ状に並べることにしたわけです。
ひとつひとつをハンマーで叩いて少し成形して、
エポキシで貼り付けて、約540gの加重となりました。

DSCN2789.jpg

エクシードの空気室、第1スロートは4分割してあり、
その1つは22mm×22mmの穴で設計しています。
前回説明した様に完成時には19.36c㎡あったスロートを
試聴で15.8c㎡に絞ったつもりでした。

しかし実測してみると16.28c㎡であまり絞れていませんでした。
今回は計算値に近い13.2c㎡まで、MDFのチップで絞ってみます。
まずは1本だけ対策して、〝マコレ〟と
改造しないもう1本との3つで聞き比べです。

DSCN2798.jpg

FMラジオの男性アナウンスが随分締まってきて良い感じです。
ローエンドを色々確認しましたが、
レベル低下もなく重低音は、そのままです。
上手く行きました。

さらに空気室容量を絞ってみる実験として、
木片を入れて約200ccの減量を行ってみましたが、
中低音にピークが発生する逆方向の反応で、これは失敗です。

DSCN2800.jpg

スロートを絞った関係でFxが下がったのですが、
それが良い方向で、トータルでのピークやディップも減り、感じ良くなったようです。

〝RF295エクシード〟の調整

〝ペリスコープ〟の調整法を、まず〝RF295エクシード〟で実験してみることにしました。
幸い、撮りためたスペアナデータがあるので、対策方法を考えてみます。
まず、バランスの良い〝RF246マコレ〟のデータと比べてみると、
エクシードはユニット単体もホーンも共に形の悪いグラフになっているのが解ります。

DSCN2720w.jpg

DSCNエクシード分離

ユニット単体の左側にピークがあるのは良くないし、
ホーンのグラフは山ではなく、台形が理想です。

ステレオ誌コンテストでの小澤先生からもアドバイスを聞きましたが、
このホーンの右側の下降線に高域のピークが出ないようにするのがポイントだそうです。
幸い右側にピークはないですが、これは〝ゆらぎ組み立て法〟のお陰だと思います。
しかし〝RF246マコレ〟の鋭く落ちた右側に比べるとまだまだです。

ホーンの180°で10回折り返しの〝RF246マコレ〟と
5回折り返しの〝RF295エクシード〟では高域方向の漏れが全然違うのです。
つまり〝ペリスコープ〟はさらに漏れていることになります(汗)。
ホーンの山を台形にするにはスロートを絞るのが有効です。

実は、計算値ではスロートを12.5c㎡だったのですが、
マコレに習って1.5倍の18.8c㎡で作りました。
その後、試聴して大きかったので15.8c㎡に絞っています。
しかしそれでも左肩上がりのスキャンスピークには大きかったので
今回計算値まで絞ってみようと思います。

それでトータルの特性もピークとデップが減ることも予想されます(長岡氏の指南書どうり…)。

DSC理想

問題はローエンドの減衰が無いことが理想ですが、何処まで踏ん張ってくれるでしょうか。
今は借りていたスペアナ機材はないので、耳だけでの判断で進めていきます。
プロフィール

アールefu

Author:アールefu
バックロードホーンに魅せられた自作歴30年のクラフターです。
低コストで高音質な音をリビングで楽しむために日々取り組んでいます。

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