第96回年末特集例会&忘年会

先日の日曜日に今年最後のオメガの例会が行われました。
例年のスピーカーコンテストをやめて「私のブレイクスルー発表会」といった名目で8名の出席。
年末に相応しい盛り上がりとなりました。

DSCN4719.jpg

先ずは河野技研さんのエクスポネンシャル・スパイラルホーン。
「トルネードン」、「エスカルゴン」、「ナルトジラ」とか名前の候補はあっても未だに決まっていないそうですが、FE103-Solが素晴らしい音を奏でています。
美しい仕上げは匠の成せる技で、嘗て無いほどの制作時間を費やされたそうです。

DSCN4718.jpg

中域の高いクォリティはSol独特の売りですが、それに似合う低域を出すのが目標になります。
バッフルの広さも効いているようで、中域のDレンジが広く低域も軽快で素直、
BHの良さが前面に出ています。スピーカースタンドも高級感溢れ美しい。

Fレンジをもっと広げたくもなりますが、プラスツィーターが難しい構造なので、
これがベストバランスだと思います。

DSCN4722.jpg

↑Stereo誌コンテストに出場したBAROさんの作品。
ラワン合板ですが、沢山の板から選び抜いただけあって、とても美しい木目が魅力的。
艶のあるクリアー塗装で一段と高級感があります。
音楽之友社ホールではややサシスセソが目立っていましたが、ツィーターを追加されて繋がりは良くなっています。
低域の抜けや押し出しも良くこのサイズとしては素晴らしい。

P1000の高域をカットしていないので高域方向がやや強いのですが、
これがいつものBaroさんの好みのようです。

DSCN4723.jpg

↑中央に置いたディフェーザーも作品で、センター定位の強調を狙っていますが、この広い会場では効果がいまいち。
本来この手の反射器は部屋の壁からの二次反射と直接音とのバランスをコントロールするものなので、
スピーカーと壁とが離れているこの会場では効果が違うんだと思います。
リスニングルームで試してみたい逸品ですね。

DSCN4724.jpg

会長さんのスマートスケルトンは卵形の旧作「パクリプス」とのセットです。

DSCN4726.jpg

スーパーウーファーの構造がブレイクスルーポイントと主張されるだけあって、
繋がりはとても自然で良い雰囲気です。私も一度は作ってみたい卵形は憧れます。
ターミナル等の錆をとって、セッティングし直せば、中・高域のレンジはもっと広がるはずです。

DSCN4727.jpg

↑フルモトさんの超小型SPはいつものイコライザーアンプとのセットです。
今回は壁際にセッティングしての視聴で40Hz位まで豊かに伸びた低音が心地良く、
全域が刺激のないスムーズな音です。

小型ながらも長さ75cmのダクトを内蔵し、厳密な計算による設計の裏付けがあります。
これでDレンジも広ければ言うこと無し。

DSCN4734.jpg

↑スザキさんの「トールガール10」はリッピングした3曲を視聴。低域の弾むような動きが魅力的です。
メインのフルレンジは上面に着いており、MarkAudioのCHR70v3 Goldだったと思います。
画像を取り忘れてしまい、ごめんなさい。

見たことのあるツィーターですね。高域がカサつくのはたぶんメインのエージング不足だと思いますが、
私の好みはもう少しツィーターの主張を押さえたいところ。
デザインも音場感も良くて、仕上げと調整が楽しみです。

DSCN4735.jpg

↑中井さんのP800KのBHはキットだそうですが、鉛インゴットを開口奥にセッティングしています。
一度聴いてみたかったものですが、私好みの朗々となる音でバランスも良い。
高域端は甘いが滑らかで、BHの魅力が充分感じられます。

さすがにFレンジも狭く、大きな音は出せませんが、仕上げ次第でもっと魅力的になるでしょう。

最後は私の番ですが、これも画像を取り忘れてしまいました。
音楽之友社ホールでは低いセッティングでいまいちでしたが、
今日はFT96Hも追加していたのでベストな音で鳴ってくれたようです。
お陰様で採点集計1位となり、まるせいごさんのCDをゲットできました。

DSCN4741w.jpg

皆さんありがとうございました。
独断と偏見の感想をお許し下さい。
その後の忘年会も6名出席で楽しい会となりました。
スポンサーサイト

FE83EB(?)登場!

IMG_0163.jpg

3日3晩放置していた、対策FE83Eです。
染みだらけのコーンに墨汁加工したものですが、完全に乾いているので、
いつものように裸で視聴(自分が服を脱ぐという意味ではありません)してみました。

良い感じです。
柔らかい筆で1回塗りしただけなのでコーンの傷みもなく歪みも出ていません。
艶もなくコーン紙に良く染み込んでいて、表面の質感に変わりはないようです。

音も素直で、もしかしたらオリジナルよりも良いかもしれません。
もともと、このバナナコーン紙の特徴はデンプン質が高いのが特徴で、
濡らして乾かすとパリッと元通りになるようです。

ただし完全に乾くまでは通電しないでそっとしておくことをお忘れ無く。
コーンがふやけている時に力を加えるのは厳禁です。

IMG_0164.jpg

今回使った墨はこの超微粒子タイプです。
染みだらけになったユニットのドレスアップにはお勧めできます。
(このルックスがOKならですが…汗)

コンテスト機のハイレゾ対応?!

今月27日は今年最後のオメガの例会です。
RF211ドルビーを披露するつもりですが、もう少し工夫をということで、
コンテスト授賞式で頂いたFT96Hを追加してみることにしました。

IMG_0158.jpg

コンデンザー1つでのプラスツィーターとするのですが、能率が10dB近く違います。
果たして繋がるのでしょうか…
手持ちの最小コンデンサー値がSolenの0.1μFなので、先ずこれから試してみました。

上手く繋がりますが、気が付かないほどの極わずかな変化です。
0.22μFに変えると少し強い感じで、やや目立ってしまいます。
0.15μF辺りが良さそうですが、そんな値のコンデンサーはありません。

IMG_0159.jpg

ディップを感じないようにツィーターの位置を色々変えてみながら、
最終的に0.22μFの逆相接続で落ち着きました。
これで何とかなりそうです。

IMG_0162.jpg

それともうひとつは、シミで茶色に変色したFE83Eに超微粒子と明記してある墨汁を塗ってみました。
コーン紙は1回塗りで裏まで染み込んでくれましたが、
不思議なことにセンターキャップだけは墨汁をはじいてしまいました。
何かしらのコーティングがしてあるのでしょうか?

妙なルックスになってしまいましたが、
見慣れてくるとビンテージユニットの様にも見えてきました(汗)。
取り敢えずこのまましっかりと乾かしてみようと思います。

stereo誌コンテスト最多出場者とは…

ここ広島では今日がStereo誌1月号の発売で、2日遅れの購入です。

IMG_0156.jpg

毎年のように付録がついていますが、今回の私の目当ては自作スピーカーコンテストに関する記事です。
今回初のコンテスト会場での人気投票1位は思った通りの結果で、やはり皆さんも関心が高い。

私のRF211ドルビーについての審査員コメントは
『…音質は積極的にフルレンジの良さを活かす方向でチューンされ、ワイドレンジで音の芯と響きの調和がとれ、華を感じました。今回のベストサウンドでした。』
という最高の称賛を小澤先生から頂き、
ライターの炭山氏からは『キャビ形式はBHだが、ホーンの鳴きを微塵も感じさせず、
重厚だがハイスピードな音魂がハードでパワフルに吹っ飛んでくる感じがものすごい。…』
の充分すぎる評価を頂き、嬉しい限りです。

狙いどおりの音が再現できたことに達成感を感じています。
バックロードでは「テクニカルマスター賞」は取れないという不安を
払拭できたことで未来が明るくなった気分です。

実は当日前半、審査員の先生方に挨拶をしたとき「今年はすばらしい大作ですね。」とか
「今回は良かったよ。」とか云われて嬉しい反面、
いつものように逆に届かない結果を慰めてもらっているのかな…
とネガティブに思ったりもしました。

ブログ仲間から『コンテストの常連さん』と呼ばれるようにもなって、
知り合いも増えてきましたが、はたして本当に常連なんだろうか…
と過去の記事をチェックしてみました。

途切れた2009年を除き、
過去12回行われたStereo誌の自作スピーカーコンテスト最多出場者はやはり河野さんで11回、
その内2回は招待!。受賞歴6回のダントツのキャリアで匠中の匠です。
いつも『オメガの会』でお世話になっていますが、改めて凄い人なんだなぁ…と実感しました。

2番目に多いのが何故か私の8回ですが、
受賞は2回のみで、FOSTEXのコンテストの方が実は多い。

次に多いのが匠のkenbeさんの7回で、受賞歴5回。同じく7回出場の花島さんで、受賞歴3回。
いずれも招待経験者で、さすが本家匠の方達です。
さらに5回出場で受賞歴3回の沖野さんや鈴木さんが続きます。

私は出場回数と受賞回数が全然つり合っていないことを再認識しました。
匠と呼ばれるにはまだまだですね。

コンテスト受賞機RF211からの発展…

来週発売のStereo1月号にはRF211ドルビーの設計図が掲載されると思いますが、
A42枚のレポートで応募していたので、分かりにくいと思います。
一部改造した部分もあり、少し説明を加えながら次期作を考えてみました。

先ずバッフルの傾斜は、ユニットの中途半端な高さ対策なんですが、
あの音楽之友社のホールは壁が内側に向かって傾いており、音が上に広がりにくくなっています。

IMG_9507.jpg

大理石の壁の反射を考えた音響づくりですが、
楽器とは違い、直進性の強いスピーカーには不利な気がしていました。
それを少しでも改善するために、ホールの壁と同じくらいの傾斜を持たせています。

DSCN4581.jpg

内部は組み上がった後で赤い斜線のように板を追加して第1空気室の容量を縮小して、
最終的には実効で1リットル位になっています。
第1スロートは大きめに見えますが、左右に分かれているためで、第2スロートとほぼ同じ15平方センチです。

これが一番の悩みで、同じで良いのか変えた方が良いのか。
変えるならどちらを大きくすべきなのか…といった多くのパラメーターがあります。
匠のkenbeさんのように試作を量産する技量も予算も無いので、直感に頼っているのが現状です。

この2連空気室構造はホーンとユニットのクロスオーバー周波数を下げるためで、
吸音材を全く使わないBHを実現するためです。ホーンを斜めに小刻みに折り返しているのも、
内部の平行面を排除し、駆動力の弱いユニットでも制御しやすくするためです。

水色の板はブリッジ補強板で、ほぼセンターにありますが、
左右に傾斜させることで側板の平行面を無くしています。これを「ゆらぎ組み立て法」と命名しています。

黄色い部分は板そのものの厚みを傾斜させたものを貼り付けたり、斜めに空中配置した板で、
「ゆらぎ反射板」です。 これらをもっと簡単な構造にしていくのが今後の課題です。

フルレンジの魅力は広いダイナミックレンジ(小さな音から大きな音へと瞬間的に再生できるその振れ幅)であり、
吸音材やネットワークは確実にそれを蝕むものという認識と経験をもっています。
生の音と再生音の決定的な違いがそこにあります。
しかし今回は最終的にスマホくらいの大きさのハイブリッド吸音材を開口付近に使っています(汗)。

実は、個人的にはこれが今回一番の成果ですが、
ここではまだ内緒にしておきます(それ程のものではないか…)。まだまだ分からないことばかりです。

授賞式で頂いたもの

Stereo誌自作スピーカーコンテストの正式な賞状が今日届きました。
授賞式で頂いたプレートの賞状は撮影用の様ですが、
早速プレートの中身を入れ替えて、頂いた賞品と一緒に記念撮影です。

IMG_0153.jpg

今回頂いたものの中で一番のお気に入りは、スーパーツィーターのFT96Hです。
長岡スピーカーのモアイにも使われた小型でマウントしやすいツィーターですが、
値上がりで、なかなか手が出せなくなっていました。
山越木工さんの美しいスタンドまで付いていて嬉しい限りです。

その他ACOUSTICSの2.5インチ・フルレンジやケーブルインシュレーター、
オーディオテクニカのヘッドホンとヘッドホンスタンド(山越木工さん)、
防振テープなど沢山の品物を頂き、有り難い編集部の心遣いを感じました。

来年また賞をめざして頑張る皆さんのためにも、Stereo編集部の方々、
大変だとは思いますが、来年も是非続けていただきたいなぁという思いです。

Stereo自作スピーカーコンテスト11年目の受賞

先週の土日は東京でコンテスト、先々週は大阪で親戚の結婚式と遠出したせいで、
本業の残業が溜まっていましたが、やっと一段落しました。
改めてStereo誌自作スピーカーコンテストでの受賞の喜びを実感しています。

IMG_0089.jpg

Stereo1月号にコンテスト記事が載るそうなので、詳細な様子は控えますが、
個人的な感想を中心に報告させていただきます。
昨年より少なめの一般部門14作品、匠部門8作品がノミネートされていましたが、
ホール正面で鳴らすにはこのくらいの数が限度なんでしょうか。

応募総数は発表されませんでしたが、この一次審査通過作品は、
一般部門から、小さい順に視聴していきました。
会場では一段高い後半部分の視聴席1列目の左端に、匠の河野さんと一緒に座って聴きましたが、
もっと前が良かったなぁ…と後悔。

音量もやや小さめで、それは最初の作品が小型で、
それ以上音量が上げられなかったのが影響したような気がします。
昨年と全く同じソフトでの視聴には驚きましたが、私の作品が得意とする音源というよりも、
むしろバックロード泣かせの選曲です。

それに私の番では、ユニットが直視できないほど低い台との組み合わせで視聴したため、
ベストな状態ではなかったのですが、何とか癖のない、
やや太めのバランスで鳴っていたように思います。

IMG_0072.jpg

まずは我が「オメガの会」のBaroさんの作品が写真右の作品
『バックスロート・チャンバー』。
昨年度はトップバッターだったのですが、今回は5番目。写真では分かり難いですが、
バッフルは後に傾斜しています。コンパクトで魅力的な美しい仕上がりです。

音はbaroさん好みの高域端にアクセントのあるバランスで、ポップス向きの印象。内
部はかなり複雑なので、調整でさらに魅力的になるのではと思います。

IMG_0074.jpg

音質的に一番印象に残っているのは写真真ん中の阿部さんの作品で『呼んだぁ?』。
透明感の高さは圧倒的で音場が広く、抜けが抜群に良かった。
左端で視聴していたのにも関わらず、その音場の素晴らしさが良く分かりました。
この臨場感を大切にしたスタンスには大いに共感します。

IMG_0092.jpg

ルックス的に一番魅力を感じたのは匠部門最初の瀬口さんの『奏』。
視聴前は蓋を閉じていて、目立たなかったのですが開けると美しいピアノに変身。
これには吃驚。
リビングオーディオ推進派の私のツボに填りました。音もバランスが良かったです。

IMG_0069.jpg
IMG_0096.jpg

匠部門2番手は皆さんご存じ、匠の河野さん。
「オメガの会」でいつもお世話になっていますが、この『K-78 Kerorozilla』を聴くのは4回目です。
徐々に音質アップに励まれた結果が、安定感に結びついており、
この石造りのホールでも全く同じ印象の音が出ていて流石です。

内部にもう一つユニットを持つ、バランスの良い音で、内部構成が様々に変更できる
カスタマイズ的なアイデアは素晴らしい。

IMG_0064.jpg

私の『RF211 ドルビー』は最後から2番手(写真中央)、
もう皆さん聴き疲れていたと思いますが、いかんせんセッティングが低すぎます。
中途半端な大きさに仕上げた私が悪いのですが…
せめてユニットが直視できる高さで鳴らして欲しかった。
それでも狙いどおりの「響きの良い音」は感じていただけたのではないかと思います。

最後は「なーお」さんの『Tornadefly』(写真右)。
ブログでも一番気になっていた作品で、バッフルの斬新な形状をはじめ、
様々なアイデアとアピール度の高さは、しっかりとした理論に裏付けされたものです。
バランスが良く、制動力があり、低域端も深い印象を持ちました。

その後、全作品を視聴した後での表彰式では徐々にブルーな気分に…。
6名が表彰された後、これまた最後に私の名前を呼ばれた時には動揺してしまい、
間抜けな顔をしていたと思います。
思わず「お願い!」っとカメラを隣の河野さんに渡して前に出ました。
沢山の画像を撮ってくださった河野さんに改めて感謝します。

そして匠のKenbeさん、オメガの会の皆さん、ブログ仲間の皆さん、
編集部の皆さん、そして審査員の先生方、ありがとうございました。

その後ブログ仲間のたてちゅうさん、なーお さんの3人で
打ち上げをして祝って下さったお店が『方舟』という和食料理店。
良い記念になりました。
プロフィール

アールefu

Author:アールefu
バックロードホーンに魅せられた自作歴30年のクラフターです。
低コストで高音質な音をリビングで楽しむために日々取り組んでいます。

最新コメント
リンク
最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

新RFリビングオーディオ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
11 | 2015/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
カテゴリ